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能登有料道路 能登半島地震災害復旧工事 |
●設計概要
場所 鳳珠郡穴水町越の原地内 (越の原ICより七尾方向へ約1.1km地点)
主な設計内容
・災害復旧工
掘 削 工 V=11,400m3
盛 土 工 V=10,600m3
補強盛土工 V= 7,300m3 暗渠排水工 V= 300m
●設計のポイント
崩壊原因が地震動により盛土が揺さぶられ安定性が失われたことと、盛土内の水圧が上昇し土の
摩擦抵抗が低下したことだったため、盛土内の靱性(粘り強さ)を高めて耐震性能を向上させるジオテ
キスタイル補強盛土工法と、盛土内部の地下水を排除する暗渠排水工を採用しました。
●担当者からの一言
地震発生から約1ヶ月で復旧工事の設計を完成させなければならなかったため、寝食を忘れて取り
組みました。
工程的にも、精神的にも、肉体的にもハードな日々でしたが、復旧工事が無事完成し、供用開始の
新聞記事を読んだ時、能登半島の復興に微力ながら関われたことを嬉しく感じました。
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地震崩壊直後
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復 旧 後
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●設計概要
場所 輪島市里町地内(一般国道249号)
主な設計内容
・法面工 延長L=80m、施工面積A=3570m2
・切土工、現場打吹付法枠工
●設計のポイント
地山の弾性波速度、吸水量増加率、地層
勾配など地質調査データを基に、限界法面
勾配を求め、安定勾配としました。
●担当者からの一言
能登半島地震で発生した大規模な災害で
あり、土木事務所、地質調査会社、設計コン
サルタントが一体となって幾度となく協議し、
突貫作業で完成させた業務です。 |

地震崩壊直後

復 旧 後
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主要地方道金沢井波線 いしかわ広域交流幹線軸道路整備工事 |
●設計概要
場所 金沢市荒山町地内
主な設計内容
・法面工
施工面積 A=1500m2
現場打吹付法枠工
雪崩予防柵工 N=35基
●設計のポイント
地質調査データを基に、崩壊率より限界法
面勾配を求め、安定勾配としました。
また、雪崩予防柵の基礎を表面に出すと、
一面にコンクリートがむき出しになって景観
を損なうため、基礎を隠す工夫をしました。
●担当者からの一言
法面の形状変化に合わせて、雪崩予防柵
の部材や基礎を配置するのに苦労しました。
工事完成後に見ると、施工業者さんも苦労
された様子でした。 |
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主要地方道珠洲穴水線 緊急地方道路整備(災害防除)工事 |
●設計概要
場所 珠洲市宝立町柏原地内
主な設計内容
・現地調査
詳細地表調査
落石シミュレーション(吉田らの手法)
・対策工
高エネルギー吸収落石防護柵
(TSTバリアー50) L=29m
コンクリート製落石防護擁壁 L=150m
ロープネット工
●設計のポイント
現地調査により安定度評価を行い、落石
シミュレーションを実施して、、跳躍量及び
落石エネルギーを求め、対策工の種類や
規模を計画しました。
●担当者からの一言
急峻な地形であったため、現地踏査に大
変苦労しました。また、比較検討も各ブロッ
ク毎に実施し、各種の計算書・構造図を作
成し、多くの日数を要しました。 |
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●設計概要
場所 鳳珠郡能登町字崎山地内
主な設計内容 ・擁壁工
重力式・もたれ式擁壁工 L=340m
・法面工
施工面積 A=3200m2
現場打吹付法枠工、鉄筋補強土工
グラウンドアンカー工、軽量受圧板
●設計のポイント
斜面上部に人家が密集し、斜面下部には
国道があるため、施工計画の立案に創意工
夫しました。
●担当者からの一言
地域の安全・安心に役立ち、景観的にも地
域に溶け込んでいるので、うれしく思います。 |
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●設計概要
場所 鳳珠郡能登町字小木地内
主な設計内容 ・擁壁工
コンクリート張工・もたれ式擁壁工
(一部グラウンドアンカー併用) L=220m
・法面工
施工面積 A=1500m2
現場打吹付法枠工、鉄筋補強土工
グラウンドアンカー工、軽量受圧板
暴風柵工
●設計のポイント
灯台の構造を確認し、斜面安定解析に灯
台の重量を考慮して、設計アンカー力を決
定しました。
●担当者からの一言
灯台の建設年度が古く、地中構造を知る
ことに苦慮しました。また、グラウンドアンカ
ー工が灯台地中部に当たらないよう、受圧
構造体の選定に配慮しました。 |
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