地質調査データを基に、崩壊率より限界法面勾配を求め、安定勾配としました。
また、雪崩予防柵の基礎を表面に出すと、一面にコンクリートがむき出しになって景観 を損なうため、基礎を隠す工夫をしました。
- 主な設計内容
現場は我谷ダム付近のスノーシェッド部であり、スノーシェッドの上やシェッド下の国道の路肩に転石が見られるなど落石災害の危険性が高い箇所です。このためスノーシェッドの損害対策と国道を通行する車輌の安全確保対策が求められていました。測量および落石調査結果を基に、複数の落石対策工を比較検討して、安全性を確保した上で経済性にも優れた工法を選定しました。
周辺には過去に地すべりなどで被害を受けた地区があり、この設計箇所においても同様の被害が発生しないように、えん堤構造の選定に注意をはらいました。
人家裏での計画であるため、住民や住宅に影響を与えないような施工計画の立案に苦労しました。
場所:白山市河内町口直海地内
内容:落石防護柵工設計 L=140.0m
- 主な設計内容
- 主な設計内容
現場は南側以外の三方を山に囲まれた土地であり、土砂災害警戒区域に指定されています。また民家以外に災害弱者関連施設とされる「かが幼稚園」も存在します。
測量及び地質調査結果を基に、複数の崩壊対策工を比較検討を行なったうえで選定し、安全性を確保しました。
- 主な設計内容
地質が場所により異なっていたことから一律な対策を行なうわけにはいかず、区間を分けて、それぞれの区間毎に最適な崩壊対策工の検討を行なう必要があり、苦労しました。
それでも崩壊対策工の整備により土砂災害から住民や園児たちの命や生活を守れると思うと、苦労が報われたと思いました。
- 主な設計内容
人家裏の斜面に大きな無数の転石(落石の恐れがある斜面上の石)が存在しており、大雨や台風の時期になると人家まで到達する可能性があって、大変危険な状態であったため、住民の安全を確保するための対策が求められていました。
現地の測量や斜面上の転石調査に基づき、落石を受け止めるタイプの工法を選定し、経済性や施工性、維持管理性など多面的な比較検討を行なって、総合的に最も優れた工法をチョイスしました。
場所:金沢市石黒町地内
内容:山腹工設計
鋼製土留工 L=130m
木 柵 工 L=180m
山腹緑化工 A=1500㎡
08年7月の集中豪雨により、幅50m、延長110m、高低差70mにわたって斜面が崩落し、大変危険な状態であったため、崩落箇所の拡大を防ぐための対策が求められていました。
現地の測量や斜面上の土砂の堆積状況に基づき、斜面の崩壊状況を確認し、拡大を防ぐための種々の工法を組み合わせて、現地に適した工法を選定しました。
落石防護柵の諸元を決定するために行なった、平均斜度35度、長さ200mの斜面上に点在する転石の調査に手こずりました。
また、落石防護柵は斜面からの落石を確実に捕捉できる位置に計画しなければならないため、現地の地形や落石の落下位置等の条件を総合的に検討することに時間がかかりました。
人家の裏での工事となるため、施工時に人家に影響が及ばないように、施工計画を立案しました。
崩落した斜面の被害が拡大しないことと、事故防止に努めて現地の測量・調査をおこないました。
できるだけ自然の状態で緑化が出来るような工法等の検討と、渓流に流れ込んだ土砂の撤去計画を同時におこなえるように施工計画の立案を重視し設計を進めました。
人家裏の渓流から大雨や度に土砂の流出が起こり、住宅まで到達することも頻発していて、大変危険な状態であったため、住民の安全を確保するための対策が求められていました。
上流から流れ出す土砂量を推測し、下流の人家に被害が及ばない設置位置とえん堤の規模の検討をおこないました。
法面の形状変化に合わせて、雪崩予防柵の部材や基礎を配置するのに苦労しました。
工事完成後に見ると、施工業者さんも苦労された様子でした。
落石調査の結果、石のサイズや個数が場所により異なっていたため、一律の対策ではなく、区間を分けて検討することになりました。
また、下にスノーシェッドがある区間の落石対策であることから、スノーシェッドに影響を及ぼさないよう考慮した施工計画を立案しました。
一般国道364号 道路災害防除工事 (スノーシェッド損傷対策)
場所:加賀市山中温泉我谷町地内
内容:落石対策詳細設計
地表踏査A=10.0ha、
斜面登攀調査A=4.5ha、
落石防護柵工L=236.0m、
ポケット式落石防護柵工A=3,885㎡
場所:加賀市大聖寺岡町地内
内容:待受式擁壁工L=71.0m、
コンクリート張工L=60.2m、
もたれ式擁壁工L=104.9m、
簡易吹付法枠工A=231.2㎡、
現場吹付け法枠工A=421.8㎡、
鉄筋補強土工L=16.0m
場所:金沢市芝原町地内
内容:鋼製治山堰堤工 L=140m
場所:金沢市荒山町地内
内容:現場吹付法枠工
施工面積 A=1500㎡、
雪崩予防柵工 N=35基
- 主な設計内容